【重要】ECS LIVA ZにおけるCPUの脆弱性(Spectre/Meltdown)への対応について
平素は格別のお引き立てを賜りまして、厚く御礼申し上げます。
2018年1月、大多数のCPUに存在する脆弱性(Spectre/Meltdown)が公表されました。本脆弱性を通じた攻撃によりデータ漏洩等の可能性があり各方面にて対策が進められてきました。Windows Updateや各種ソフトウェアのアップデートにより脆弱性の一部は緩和されますが、完全な対応のためにはBIOSのアップデートが必要となります。このたび、脆弱性を修正したLIVA ZのBIOSの準備が整いましたのでお知らせします
・対象機種
LIVA Z全機種
・修正済BIOSバージョン
BIOS 18.02.13 (2018/2/13)
・アップデート手順
A.BIOSのアップデート
ご用意頂くもの FAT32形式でフォーマットしたUSBメモリ(他にファイルが入っていてもかまいません。空き容量が20MB程度あれば結構です。)
1.上記リンクより修正済BIOS 18.02.13をダウンロードします。
2.ダウンロードしたファイルを解凍して、「EFI」フォルダをUSBメモリにコピーしてください。
3.USBメモリを接続して電源を投入して、電源投入時にすぐF7キーを押し起動デバイス選択画面を表示させます。
F7キーを押しても起動デバイス選択画面にならず、そのままOSが起動してしまう場合は、 OSを再起動したタイミングでF7キーを押してください。
4.方向キーでUSBメモリを選択してEnterキーでUSBメモリから起動させます。
5.System is going to shut down, are you ready? (Y/N) …. と表示されたらYキーを押します。
6.自動的に再起動がかかりBIOSのアップデートが開始されます。
7.アップデート完了後、BIOSの設定が初期化されるため、下記のように表示されます。DELキーを押してBIOS設定画面に入ります。
Press <DEL> or <F2> to Enter Setup.
CMOS Setting Wrong
8. BIOSの設定を変更している場合は再設定を行ってください。
9. Exit -> Save Change and Exit を選択し、設定を保存して終了します。
本BIOSは下記の「Intel Management Engine(ME)ファームウェアの脆弱性」の修正も含みます。
ECS LIVA Zにおけるインテル社のセキュリティの脆弱性(INTEL-SA-0086)への対応について
http://www.links.co.jp/2017/12/post-397/
すでに、上記ページの手順に従って「B.Windows 10用TXEドライバーのアップデート」を行っている場合は、これ以下の手順は不要です。
B.Windows 10用TXEドライバーのアップデート
1.下記リンクよりアップデートファイルをダウンロードします。
Windows 10 64bit用
https://downloadmirror.intel.com/27006/eng/TXE_WIN10_64_3.1.50.2222.zip
2.解凍したファイル(SetupTXE.exe)を実行して指示に従いセットアップを行なってください。
以上でアップデートは終了です。
注意事項
1.
脆弱性を診断するツールやコマンドで、Meltdown(CVE-2017-5754)が脆弱性ありと表示されることがありますが、これは、LIVA Z搭載のCPU環境(Apollo Lake)において誤判定が発生している既知の問題であり、実際は問題がありませんのでご安心ください。
2.
現在書き込まれているBIOSより古いバージョンへのBIOSへの書き戻しは行わないでください。LIVA Zが起動しなくなる可能性がございます。