【更新】ECS LIVA Zにおけるインテル社のセキュリティの脆弱性(INTEL-SA-0086)への対応について
平素は格別のお引き立てを賜りまして、厚く御礼申し上げます。
2017年12月8日 掲載
2017年12月22日 情報更新
【更新】
2017年12月8日掲載時にご案内していたBIOS (17.11.29)について、「一部USB機器が正常動作しなくなる不具合」が見つかりました。修正BIOS (17.12.21)に更新いたしましたことをお知らせいたします。
2017年11月21日にインテル社からIntel Management Engine(ME)ファームウェアに関する重大な脆弱性(INTEL-SA-0086)が公開されました。
インテル社詳細情報(英語)
https://security-center.intel.com/advisory.aspx?intelid=INTEL-SA-00086&languageid=en-fr
広範囲のインテル製プロセッサ搭載機種が対象となり、弊社取扱い製品「ECS LIVA Z」が影響を受けます。(Intel Trusted Execution Engine (TXE) 3.0搭載のため)
本脆弱性により、システムが攻撃を受ける可能性があり、早急な対策が求められますが、このたび、脆弱性を修正済みのBIOS(ファームウェア)の準備が整いましたのでお知らせします。
・影響を受ける機種
LIVA Z全機種
・影響を受けるBIOSバージョン
17.05.18以前 (TXEファームウェアバージョン 3.0.11.1131)
・脆弱性に対する修正方法
BIOSおよびドライバーのアップデート
・修正済BIOSバージョン
BIOS 17.12.21 (TXEファームウェアバージョン 3.1.50.2222)
・アップデート手順
A.BIOSのアップデート
ご用意頂くもの FAT32形式でフォーマットしたUSBメモリ
(他にファイルが入っていてもかまいません。空き容量が20MB程度あれば結構です。)
1.上記リンクより修正済BIOS 17.12.21をダウンロードします。
2.ダウンロードしたファイルを解凍して、「EFI」フォルダをUSBメモリにコピーしてください。
3.USBメモリを接続して電源を投入して、電源投入時にすぐF7キーを押し起動デバイス選択画面を表示させます。
F7キーを押しても起動デバイス選択画面にならず、そのままOSが起動してしまう場合は、
OSを再起動したタイミングでF7キーを押してください。
4.方向キーでUSBメモリを選択してEnterキーでUSBメモリから起動させます。
5.System is going to shut down, are you ready? (Y/N) …. と表示されたらYキーを押します。
6.自動的に再起動がかかりBIOSのアップデートが開始されます。
7.アップデート完了後、BIOSの設定が初期化されるため、下記のように表示されます。
DELキーを押してBIOS設定画面に入ります。
Press <DEL> or <F2> to Enter Setup.
CMOS Setting Wrong
8.Chipset -> Platform Firmware
-> TXE Firmware Version 3.1.50.2222 になっていることを確認します。
9. BIOSの設定を変更している場合は再設定を行ってください。
10. Exit -> Save Change and Exit を選択し、設定を保存して終了します。
B.Windows 10用TXEドライバーのアップデート
Intel Trusted Execution Engine (TXE)のドライバーのアップデートを行います。
1.下記リンクよりアップデートファイルをダウンロードします。
Windows 10 64bit用
https://downloadmirror.intel.com/27006/eng/TXE_WIN10_64_3.1.50.2222.zip
2.解凍したファイル(SetupTXE.exe)を実行して指示に従いセットアップを行なってください。
以上でアップデートは終了です。